【小説】A week 【第五話】
小説最高ランク : 10 , 更新: 2017/07/24 10:21:17
『Friday』
「今日先に帰っててくんない?」
朝、佐伯くんは会うや否や一言。
「放課後、何かあるの?」
「部活のミーティング」
部活に入ってるなんて初耳。
「サッカーなんだけどさ、この前練習試合で派手に突き飛ばされてゴールポストと正面衝突!脳震盪でぶっ倒れて、念のため一週間謹慎にされてたの」
佐伯くんは語る。
「ミーティング、どれくらいで終わる?」
「三十分くらいかな、今日は」
「なら待ってる、正門にいるね」
私がそう言うと、彼は返事をする変わりに満面の笑みを顔いっぱいに浮かべた。
して授業も終わり、教室で少しだらだらしてから正門に向かった私。
門にもたれて携帯電話をいじっていると突然、
「子安!」
と呼ぶ声が。
そこには、
「奏太先輩!」
一つ上で、中学の時に委員会でお世話になった奏太先輩!
そっか、大学近くなんだっけ!
そこから暫く談笑して、先輩にわしわし頭を撫でられたりしていたら、
「俺の彼女に、何か用ッスか」
低く冷たく、相手を威嚇するような声が背後から急にして、私は振り返った。
「佐伯くん、、、あ、こちらは奏太先輩、お世話になった人なの」
「子安も彼氏いるんだなー、、、隅に置けないヤツめ!」
「先輩!撫でるのやめてくださいって~!」
またわしわし頭を撫でられていると、
「行くよ椿さん」
佐伯くんが無理矢理私の腕を掴み、乱暴に歩き出す。
先輩に挨拶もままならないまま、私はついていく他なかったけど、
「佐伯くん、腕、痛いよ、、、」
耐えきれず言った。
パッと手が離れる、彼はうつ向いたまま言った。
「椿さんはさ、、、どうとも思ってないかもしんないけど、、、、、、俺はさ、、、すっげー嫌だった、他のヤツに椿さんがベタベタ触られて、、、すげームカついた、、、」
「、、、何でそれくらいで、、、」
「それくらい?ふざけんなよ!」
バッと上がった彼の顔は、怒っているのに悲しそうに目がうるんでいた。
「一週間だけは、、、一週間だけは俺の、、、俺の椿さんだろ!?誰にも触れさせたくねぇに決まってるじゃんか!!」
初めて聞く男の子の怒鳴り声に、私は小さくなって下を向いた。
言われたことも、重くのしかかる。
「、、、椿さんには、分かんないかもしれないけどさ」
「佐伯くん私、、、」
「怒鳴ってごめんな!ちょっと俺、どうにかしてたわー、、、ワガママだもんな、椿さんを俺だけのにしたいとか!」
私が見上げると、佐伯くんはもういつもの笑顔だった。
「よし、帰ろ!パフェ食って帰ろーぜ!」
複雑な気持ちでさしのべられた彼の手を取った。
だって佐伯くんは、、、
泣いていたから。
To be continue. ..
久々書いたら長くなっちゃった(笑)
シリアスだなー、、、うまくいくのかな椿と亮は(笑)
であっノシ
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新垢作ったよ!
2017/10/24 10:16:47 Loveless@モラトリアム人間 6 6
どもー! 新垢起動しマシたー! 松下欅って、pixivの名前そのまんまでやっ...
垢変のお知らせ~
2017/10/22 10:12:55 Loveless@モラトリアム人間 7 5
リツカです、お久しぶりノシノシ さてさて、垢変しようと思います! pixiv...
ふえるふえる。
2017/10/17 10:00:26 Loveless@モラトリアム人間 7
ちゃす、リツカですノシノシ どんくらいぶりじゃ? ひさしぶり(笑) えー...
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