企画に参加しました

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最高ランク : 19 , 更新： 2017/09/30 8:37:30

こんばんはー。

素敵な企画に参加させていただきましたー。
詳しくは

http://ulog.u.nosv.org/item/nikoakohorimiya/1506433864

です。

お題が私の推し本なので多分、てか確実に以前にも書いた小説ですけどまた書きます((仕方ないさ推しだもの
どんだけ有名で皆認知してても推しだもの

頑張って絞ったんだけど2冊。
語彙力ないからあんまり上手くは紹介出来ないが。

まず最初が

「冷たい校舎の時は止まる」

映画にもなった「ツナグ」を書いた辻村深月さんのデビューにして最高傑作だと思います。
辻村深月さん作品の新作以外を読破した私一押しの本です。(そっちも今度読むつもりです)

辻村深月さんに少々見られる中盤での中だるみもなく、上下2冊とまあまあ文量はあるものの一気に読めます。

内容は

冬の学校に登校した8人の高校生男女が凍った学校に閉じ込められてしまいます。

その中で学園祭で自殺した生徒の事を思い出す彼らですが、全員がその顔も名前も思い出せない。

それは何故なのか。

また8人が閉じ込められてしまったのは何故なのかいうお話です。

ホラーあり。

今でもお化けが突然に脅かして出てくるわけでもないのに描かれたホラー描写に鳥肌を立てながら読んだ夏の日を思い出しますね()

何ていうか心理的にきてゾクゾクする。

ホラー要素はあるものの辻村深月さんの持つ世界観とこの人の優しい空気感は保たれた小説で、怖いような悲しいような。
でも最後はとても暖かく清々しい爽やかさも感じられます。

青春あり。

8人の高校生。
現代を生きる同年代だからこそのそれぞれの悩みや心情なども詳しく書かれていて、共感出来る人もいるのではないでしょうか。
一応括りはミステリーですけど学園祭ホラー？学園サスペンス？に含まれそうです。

特にデビュー作であるこれは辻村深月さんが高校生から大学生の間、まさにリアルタイムで書いたものなのでより一層共感部分があるのではないかと思います。

ミステリーもあり。

本格ミステリーとは違いますが、最後は全ての伏線が繋がります。
私はそれに最初は気付けず、読んでいる途中に「ん…？」と違和感を感じ始め、最後にスッキリといった感じでしたね。

デビューというのもあり多少の無理矢理感がありますが納得出来る範囲内ですし、文章の乱れもありますがそれが不安定な感じで。
また何となく怖いというか。

これを読んで「あぁ、辻村深月さんが今も人気なのはこれがあるからだな…」と思わせる小説です。

また、それを分かってからもう一度読み直すのも良かったです。
読み終えてからすぐもう1周しました。

小説が苦手な方は漫画化もしてます。
だんっっっぜん小説推しですけどね((漫画では辻村深月の世界を全て表現出来ない。

そして何よりも辻村深月さんの小説全体での話になりますが、他の小説の登場人物が出ていたりもして、読破するのにそういうのを探すのも楽しいので他の作品もおすすめです。

もう1冊が

「青の炎」

嵐の二宮さん主演で結構前に映画化もした「青の炎」
かなり有名な小説なので知ってる人も多いかもしれないですね。

作者は映画化した「悪の教典」やドラマ化した「鍵のかかった部屋」を書かれた貴志祐介さんです。

これは貴志祐介さん読破した私が特に推す2冊の内の1冊ですね。
間違いなく名作。

もう1冊は気持ち悪い描写が圧倒的に多いので好みが分かれますが「天使の囀り」
気持ち悪いの大丈夫な方はどうぞ読んでください((私は一度読み返すたびにそういう描写のみ何回も読み返したりする程好きです。気持ち悪いもの見たさ的な。

それは置いといて「青の炎」です((貴志さん好き過ぎてすぐ関係ないものまで語ってしまう。

主人公は秀一という高校生の少年です。

彼は、母と妹の3人で幸せに暮らしていました。
母の元再婚相手でずっと前に離婚している男、曽根がやって来るまでは。
曽根は酒を飲み家で居座り続け、母のみならず妹にまで手を出そうする屑野郎。
幸せだった秀一の家庭はめちゃくちゃに踏み躙られます。

しかし警察は何かが起こるまで動かず、弁護士に相談をしても無理だった。
警察も法律も何もしてくれないのなら…。
秀一は自身の手で男を葬り、元あった幸せを取り戻そうと決意し実行します。

優秀な主人公秀一は計画を練りに練って慎重に行いますが、やはりそれでも高校生。
どれ程慎重に動こうとも一つ二つと出てくる綻び。

その綻びにより秀一はどう追い込まれていくのか。

それに対し秀一はどうするのか。

秀一が小さな幸せとささやかな愛情を取り戻す事が出来るのか。

っていう感じの話です。

これは本当に泣きます。何回読んでも泣きますというか読み返せば読み返す程泣きます。
タイトルの意味を知ってまた泣いて、キャッチコピー読んでまた泣きます((うるさい

これ程までに悲しく優しく切ない殺人犯はいない。
殺人犯なんて関係なく彼の幸せな未来を願ってしまいます。

いいんだよ、あんな糞みたいな人間消えたくらいで誰も悲しまないよっていうか消えてくれて嬉しいよ()とか思ってしまいます←
それ程までにこんなに犯人に肩入れ、同情、共感してしまうものはない。

自分の手を汚してでも守りたかった大切なもの。
欲しかった小さな幸せ、普通の幸せ。
贅沢など言わないから、ただ家族と愛する人と一緒に。

それはいけない事なのか。

しかしどんな人間であろうとも殺人を犯したという罪は変わらない。

それをするのに理由なんていらない。

それをつくづく考えさせられてしまいます。

秀一の輝かしい未来を願う反面、何も罰もなく生きていったとしても彼は人を殺めるという重い罪を背負っているのに変わりはない。

どういう結末でも彼は苦しむ。

それも仕方がないのかもしれないなぁと思います。

ラストの一行。
あそこで私は鳥肌が立って何かもう叫びたくなりました。
辛い((秀一ィィィィィ(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ

ミステリーという一言で終わらせてはいけない作品だと思いますね。
今までのミステリーというものの概念が変わります。

ミステリーってこんなに感動するんだ。悲しくなるのか。
心が揺れるのか。
というか青春ヒューマンドラマの方がしっくりくるかもしれない←

殺人を犯すまでではなく、殺人という罪を抱えた少年がどうするか。
家族や周りは…。
謎が解けて、はい終わりが全てではないんです。

因みに映画も観ました。

映画ではラブシーンらしいラブシーンは存在しないので小説のそういう描写が苦手な人はこっちの方がいいかもしれません。

小説もそんな艶かしくあるわけでもめちゃくちゃに長いわけでもなく、むしろ短くサラッとなので大丈夫だとは思いますけど((

サラッとしてるんだけどその数ページに込められた2人の想いというか。
それがまた胸が熱くなるところです。

あぁ、でも映画の触れる事で確かめてたものを敢えて水槽越しの距離で表現させるあの有名なシーン………二宮さんの秀一すげぇってなりましたね切ない。

まぁ結局は映画も小説もオススメですって話です((小説のが好きだったけど

あと一応漫画版もあるっぽいですね
私は読まないけど面白いかも？((知らないけど

語彙力ないから何とも言い難しですけどとにかくいいんです((雑
何回でも読んで叫びたくなるんです←

んんんんん。私にもお2人くらいの語彙力があればいいんだけどね(((無理だ

とりあえず
この2冊が私の推し本です！

梨月さん企画ありがとうございましたー！
ではではー(=ﾟωﾟ)ﾉ